“甘垂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまた60.0%
あまった40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人(しゆじん)は肖(あやか)りたい名(な)の下(もと)に、甘垂(あまた)るい金玉糖(きんぎよくたう)を幾切(いくきれ)か頬張(ほゝば)つた。これは酒(さけ)も呑(の)み、茶(ちや)も呑(の)み、飯(めし)も菓子(くわし)も食(く)へる樣(やう)に出來(でき)た、重寶(ちようはう)で健康(けんかう)な男(をとこ)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
祖母に強求(ねだ)る、一寸(ちょっと)渋る、首玉(くびったま)へ噛(かじ)り付(つ)いて、ようようと二三度鼻声で甘垂(あまた)れる、と、もう祖母は海鼠(なまこ)の様になって、お由(よし)——母の名だ——彼様(あんな)に言うもんだから、買って来てお遣りよ、という。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
東片町時代には大分老耄(ろうもう)して居睡(いねむり)ばかりしていたが、この婆さん猫が時々二葉亭の膝へ這上(はいあが)って甘垂(あまった)れ声をして倦怠(けったる)そうに戯(じゃ)れていた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
お延の漢語が突然津田を擽(くすぐ)った。彼は笑い出した。ちょっと眉(まゆ)を動かしたお延はすぐ甘垂(あまった)れるような口調を使った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)