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甘垂
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あまた
ふりがな文庫
“
甘垂
(
あまた
)” の例文
主人
(
しゆじん
)
は
肖
(
あやか
)
りたい
名
(
な
)
の
下
(
もと
)
に、
甘垂
(
あまた
)
るい
金玉糖
(
きんぎよくたう
)
を
幾切
(
いくきれ
)
か
頬張
(
ほゝば
)
つた。これは
酒
(
さけ
)
も
呑
(
の
)
み、
茶
(
ちや
)
も
呑
(
の
)
み、
飯
(
めし
)
も
菓子
(
くわし
)
も
食
(
く
)
へる
樣
(
やう
)
に
出來
(
でき
)
た、
重寶
(
ちようはう
)
で
健康
(
けんかう
)
な
男
(
をとこ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
祖母に
強求
(
ねだ
)
る、
一寸
(
ちょっと
)
渋る、
首玉
(
くびったま
)
へ
噛
(
かじ
)
り
付
(
つ
)
いて、ようようと二三度鼻声で
甘垂
(
あまた
)
れる、と、もう祖母は
海鼠
(
なまこ
)
の様になって、お
由
(
よし
)
——母の名だ——
彼様
(
あんな
)
に言うもんだから、買って来てお遣りよ、という。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
主人は肖りたい名の
下
(
もと
)
に、
甘垂
(
あまた
)
るい
金玉糖
(
きんぎょくとう
)
を幾切か
頬張
(
ほおば
)
った。これは酒も呑み、茶も呑み、飯も菓子も食えるようにできた、重宝で健康な男であった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
“甘”で始まる語句
甘
甘味
甘藷
甘美
甘藍
甘酒
甘酸
甘露
甘煮
甘寧