“甘酸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまず90.5%
あまずっ4.8%
あまずっぱ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔はあ、では一寸行ってまいります。〕木の青、木の青、空の雲は今日も甘酸あまずっぱく、足なみのゆれと光のなみ。足なみのゆれと光の波。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
太陽が地平線から昇ると、炎熱があらゆるものを押しつつんで、田園全体が痲痺したようになり、そして耕地は爛熟した大きな果実のごとく、何ともいえない甘酸あまずっぱい香気を発散するのであった。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
お涌はさういふ気持ちで喚く時、脊筋せすじを通る徹底した甘酸あまずっぱい気持ちに襲はれ頸筋くびすじ小慄こぶるひさせた。
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)