“あまず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甘酸73.1%
甘酢26.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
境内けいだいには、はぎのはなさかりなばかりか、どこからともなく、もくせいの甘酸あまずっぱいようなかおりがただよってきました。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
今まで甘酸あまずっぱいような厭味いやみを感じていた提琴の音のよさがわかり、ジムバリスト、ハイフェツなどのおのおののき方の相違が感づけるくらいの
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あの男なら、笛はまずいが腕はたしかだ、化物なんか引っとらえて甘酢あまずで食べますよ、ヘッ、ヘッ、ところが、運が良いか悪いか、兵二郎は休んで太之助が行った
同じ大根おろしでも甘酢あまずにして、すりゆずの入れ加減まで、和尚の注意も行き届いたものであった。塩ゆでの枝豆、串刺くしざしにした里芋の味噌焼みそやきなぞは半蔵が膳の上にもついた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)