“強靱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうじん89.1%
きやうじん10.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次の強靱きょうじんな記憶力は、日本橋本銀町の浅田屋——江戸長者番付の小結どころに坐る大店おおだなの騒動を忘れているはずもなかったのです。
しかしその強靱きょうじんな論理を示す文章の間に、突然魂の底からほとばしり出たかのような啓示的な句が現われて、全体の文章に光を投げる。
西田先生のことども (新字新仮名) / 三木清(著)
すべてが細々として、頼りないやうですが、何處かに強靱きやうじんなところがあり、考へやうではスポーツ型とも言へるでせう。
毎日まいにちかならあせでぐつしりとしめるので、強靱きやうじん纎維せんゐちからもろつて、あきつめたい季節きせつまでにはどうしても中途ちうとで一へねばならぬと勘次かんじ自慢じまんしてひもほこりくははつてよごれてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)