“きょうじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強靱42.7%
強靭25.3%
兇刃12.0%
狂人10.7%
郷人4.0%
侠人1.3%
凶刃1.3%
匡人1.3%
羌人1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんな困難に遭遇してもたわまない強靱きょうじんさがあり、家を外にして飛び歩きがちな放浪癖の父親と反対に辛抱づよく
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
主水は亡き周防に似て、躯や顔だちは細いけれども、しんにはねばりづよい、ひと筋の強靱きょうじんなものが感じられた。
——民衆の持っている素朴さ、率直さ、強靭きょうじんさ等々で自分の神経をんで、ヒステリーを直したいと思った。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
およそ長い歴史を通じ、何が強靭きょうじんかといって、民の不撓不屈ふとうふくつほど、驚歎されるものはない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この男が馬乗りになって、女の咽喉のどを一きするのになりよりもつごうのいい、まるで兇刃きょうじんを招待するような姿態である。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
家人を縄目や猿ぐつわにかけたりするような、手間どることもせず、目的を迅速に達するためには、無用な兇刃きょうじんを用うることも、意としなかった手口がわかる。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしは狂人きょうじんのように、ふらふら表を歩き回って、一刻も早くこんなさわぎがおしまいになってくれればいいと、そればかり待ち望んでいた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
すると、すぐとなりには狂人きょうじんれた病院びょういんがあったのです。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
福岡日日新聞の主筆猪股為治いのまたためじ君は予が親戚しんせき郷人きょうじんである。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
(この息子が、偉大になってくれればいいのだ。武蔵以上の人間になり、俺を見返して、郷人きょうじんに誇ってくれたら、婆は、おれの首を討った以上、本望と思うだろう)
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思いがけない悪魔あくまがでて、のろわれた今宮祭いまみやまつりおどりのむれも、また思いがけない侠人きょうじんの力で、ひるすぎからは、午前におとらぬ歓楽かんらくちまたにかえってにぎわった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
井上侯がまだ聞太もんたといった侍のころ深く相愛して、彼女の魂として井上氏の懐に預けておいた手鏡——青銅の——ために、井上氏は危く凶刃きょうじんをまぬかれたこともあった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
天の未だ斯の文を喪さざらんとするとき、匡人きょうじんそれ予を如何せん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
智者大師の『観世音義疏かんぜおんぎそ』に晋の恵達、凶年に甘草かんぞう掘るとて餓えた羌人きょうじん群に捕われ、かの輩肥えた人からまず食うので達と一小児と残さる