凶刃きょうじん)” の例文
井上侯がまだ聞太もんたといった侍のころ深く相愛して、彼女の魂として井上氏の懐に預けておいた手鏡——青銅の——ために、井上氏は危く凶刃きょうじんをまぬかれたこともあった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)