“凶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わる49.1%
きょう14.5%
きよう9.1%
あし7.3%
きやう5.5%
まが3.6%
よこしま1.8%
1.8%
きよ1.8%
けふ1.8%
1.8%
キョウ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰したものなら帰って来なくちゃならねえのに一向帰らねえのは、愈々只事じゃあるめえというんで、つい色々とわるい方にも気が廻ったんです。
しかし、上使から高時の台命をきいてみると、やはりきょうは凶であったが、自分の上に降りかかって来た凶ではなかった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは久米の発見によれば、麦酒ビイル罎の向うに置いてある杯洗はいせんや何かの反射だつた。しかし僕はなんとなしにきようを感ぜずにはゐられなかつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ぐるりと三人、がなえに夫人を巻いた、金の目と、銀の目と、紅糸べにいとの目の六つを、あしき星のごとくキラキラといさごの上に輝かしたが
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
文墨ぶんぼく雅人がじんも多しときゝしが、旅中りよちゆうとしきやうするにあひ皈家きかいそぎしゆゑ剌を入れざりしは今に遺憾ゐかんとす。
ただ聞く、まが沼水ぬまみづけかたぶき
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
しかもよこしまただしきに敗け、最後の勝利は公子に帰して、月桂樹は幼い天才に渡ります。——神よ、正しき者に幸あれ!
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「だって、かれしかれ事件ことさえ起れば、あなたの懐中ふところへお宝は流れ込むんで」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
調とゝのへ來り左右とかくもの事はいはひ直さばきよきちへんずべしと申すゝめ兩人して酒宴しゆえんもよほせしが靱負ゆきへは元よりすきさけゆゑ主が氣轉きてんあつがんに氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なんとせうぞのけふる。
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
いつも悲鳴に似て、なにかが凶がしく心細い気のするものだ。大ぶん天気が続いたあとのせいか、これからしばらくは、ついぞ好い日に恵まれなかった。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
コウイテコレキョウニアラズ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)