-
トップ
>
-
凶相
読み方 | 割合 |
きょうそう | 75.0% |
きようさう | 25.0% |
ひとたび勝敗の地を
更えて逆転した陣容というものは、それほど危険な
凶相を呈していた。しかし謙信の面にはなお
余裕が見えた。
「あのお方の
相貌には、主君をも冒しかねない
叛骨が
窺われると……非常な
凶相だと申しおりましたそうです」
拜するに目と
頬の間に
凶相顯はれ中々以て
高貴の
相貌にあらず拙者の
勘考には御證據の品は實ならんが
御當人は
贋者なりと決したり依て天下の爲再吟味を
心掛候に付き
間も
隔候へども伊豆守御役宅に於て天一坊樣御面部を
竊に拜し奉りしに御目と
頬の間に
凶相あり
此は
存外なる
工みあるの相にて又
眼中に
赤筋有て
瞳を