“勘考”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんこう53.3%
かんかう20.0%
かんがえ13.3%
かんがへ6.7%
かんが6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
などと年来の功をあんじ、或いは日頃の人物に勘考かんこうして、留守中の諸士にたいする恩賞の要務をっているのだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拜するに目とほゝの間に凶相きようさうあらはれ中々以て高貴かうき相貌さうばうにあらず拙者の勘考かんかうには御證據の品は實ならんが御當人ごたうにん贋者にせものなりと決したり依て天下の爲再吟味を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「なるほど、これはよい勘考かんがえだ」晴信は嬉しそうに頷いたが、「大事な智恵をこれで二度まで俺はお前に借りている。おろそかには思わぬぞよ」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
能々よく/\勘考かんがへ質物しつもつを貸て遣す程の懇意こんいなるをまさかに忍びこみ殺害せつがいは致すまじと思はるれど夫共彦兵衞に相違さうゐなきやと念を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以つて右忠兵衞儀御呼出よびいだし御糺しの上長庵召出めしいだされ御吟味成し下しおかれ夫道十郎の惡名相雪あひそゝぎ候樣ひとへに願上度之れによつ此段このだん奉歎願たんぐわんたてまつり候以上赤坂傳馬町二丁目後家願人みつ 差添清右衞門 家主長助 享保二年三月 南御奉行樣 右の通り訴状そじやうしたゝめ長助猶も倩々つく/″\勘考かんがへけるに此事件は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)