“高貴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうき50.0%
ノーブル25.0%
かうき6.3%
うえ6.3%
けだか6.3%
ノーブルテ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまだおばあさまは、八つまで、大きなかきを、ひいさまのしっぽにすいつかせて、それを高貴こうきな身分のしるしにしました。
信一郎の顔をぢつと見詰めてゐる夫人の高貴ノーブルな厳かに美しいおもてが、信一郎の心の内の静子の慎しい可愛い面影を打ち消した。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
拜するに目とほゝの間に凶相きようさうあらはれ中々以て高貴かうき相貌さうばうにあらず拙者の勘考かんかうには御證據の品は實ならんが御當人ごたうにん贋者にせものなりと決したり依て天下の爲再吟味を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わしは人のうちへ往ってお辞儀をするのは嫌いだもの、高貴うえの人の前で口をきくのが厭だ、気が詰って厭な事だ、お大名方の御前ごぜんへ出ると盃を下すったり、我儘な変なことを云うから其れが厭で
梅若七兵衛 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
としころ廿六七、まゆうるはしい口元くちもとやさしい丁度ちやうど天女てんによやう美人びじんわたくし一目ひとめて、この夫人ふじんその容姿すがたごとく、こゝろうるはしく、にも高貴けだか婦人ふじんおもつた。
……ちょっとした眼づかいの端々にも、高貴ノーブルテの血型が明らかにうかがわれた。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)