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高貴
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こうき
ふりがな文庫
“
高貴
(
こうき
)” の例文
それからまだおばあさまは、八つまで、大きなかきを、ひいさまのしっぽにすいつかせて、それを
高貴
(
こうき
)
な身分のしるしにしました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
瓦
(
かわら
)
のような
厚
(
あつ
)
い、
不細工
(
ぶさいく
)
な
焼
(
や
)
き
物
(
もの
)
の
間
(
あいだ
)
に、この
紙
(
かみ
)
のようにうすい、しかも
高貴
(
こうき
)
な
陶器
(
とうき
)
がいっしょになっているということは、なんという
心
(
こころ
)
ないことでありましょう?
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わしは
使
(
つか
)
いのものじゃ。わしのご
主君
(
しゅくん
)
は、それは
高貴
(
こうき
)
なお
方
(
かた
)
ではあるが、多くの、りっぱなおともをおつれになり、いま
赤間
(
あかま
)
ガ
関
(
せき
)
に、おとどまりになっていられる。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ただ聞いていると、かれはなにか
高貴
(
こうき
)
な
有力
(
ゆうりょく
)
な人物と
応対
(
おうたい
)
しているように思われたかもしれなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
しかし、
玉依姫様
(
たまよりひめさま
)
の
方
(
ほう
)
では
何所
(
どこ
)
までも
打解
(
うちと
)
けた
御様子
(
ごようす
)
で、
尊
(
とうと
)
い
神様
(
かみさま
)
と
申上
(
もうしあ
)
げるよりはむしろ
高貴
(
こうき
)
の
若奥方
(
わかおくがた
)
と
言
(
い
)
ったお
物越
(
ものご
)
しで、いろいろと
優
(
やさ
)
しいお
言葉
(
ことば
)
をかけくださるのでした。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
この点、まだ現代の女性はイージーでセンチで
安価
(
あんか
)
な
妥協
(
だきょう
)
をして
了
(
しま
)
うのが多い。異性に対し、もっと
高貴
(
こうき
)
で
確
(
たしか
)
な
潔癖
(
けっぺき
)
を持って
貰
(
もら
)
い度い。潔癖のない女ほど下等で
堕落
(
だらく
)
し
易
(
やす
)
いものはない。
異性に対する感覚を洗練せよ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その声で
察
(
さっ
)
すると、その女たちは、この
高貴
(
こうき
)
なおやしきの、
召使
(
めしつか
)
いであることがわかりました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
よく気をつけて親方を見ると、
態度
(
たいど
)
でも様子でも、かれにはひじょうに
高貴
(
こうき
)
なところがあるように見えた。かれの様子にはミリガン夫人のそれを思い出させるところがあった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「あんなようすをしているとは、おもいもよらなかったよ。なんてつまらない鳥なんだ。われわれ
高貴
(
こうき
)
のものが、おおぜいそばにきたのにおじて、
羽根
(
はね
)
のいろもなくしてしまったにちがいない。」
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
偶然
(
ぐうぜん
)
のことから、
私
(
わたし
)
は、らんに
興味
(
きょうみ
)
をもつようになりました。いままでは
無関心
(
むかんしん
)
にこれを
見
(
み
)
ていて、ただ
普通
(
ふつう
)
の
草
(
くさ
)
の一
種
(
しゅ
)
としか
思
(
おも
)
われなかったのが、
特別
(
とくべつ
)
、
高貴
(
こうき
)
なもののように
思
(
おも
)
いはじめたのです。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「しずかになさい。だまっていてくれ。
高貴
(
こうき
)
な
方々
(
かたがた
)
の前だ、ご
無礼
(
ぶれい
)
にあたるぞ。」
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
“高貴”で始まる語句
高貴織