“打解”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちと84.2%
うちとけ15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初はプリプリしてゐた鐵も、平次の心持が解ると次第に打解うちとけて、晩酌ばんしやくを附合ひながら、なめらかに話すやうになつてゐたのです。
二人がこれほどむつまじく打解うちとけて話し合っているのは近頃に珍らしいことで、次の間で聞いているお君もなんとなく嬉しかった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
逢った度数かずで申そうなら七、八遍というところ。お互に気心が知れ合って、すっかり打解うちとけながら、まだどこやらに遠慮があって、お互にわるく思われまい。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なげかれてつひに心も打解うちとけつゝ再びまよふ千太郎忠義一※の久八が異見いけんくぎゆるめし事嗚呼是非もなき次第なり。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)