“うちと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウチト
語句割合
内外35.1%
打解28.1%
討取8.8%
打留5.3%
打融5.3%
打釈5.3%
撃留3.5%
射取1.8%
打止1.8%
打討1.8%
撃取1.8%
討奪1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天狗てんぐまないたといひますやうな 大木たいぼくつたのが据置すゑおいてあるんです。うへへ、わたし内外うちときぬられて、そしてかされました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人がこれほどむつまじく打解うちとけて話し合っているのは近頃に珍らしいことで、次の間で聞いているお君もなんとなく嬉しかった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
見當り次第しだい討取うちとつて夫に手向たむけんと思ひせがれ太七をよび勘兵衞殿は其方のためじつの親には有ねども六ヶ年のあひだ世話せわになりたれば親に違ひなし彌七を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
土佐では槙山まきのやま郷の字筒越つつごしで、与茂次郎という猟師夜明よあけに一頭の大鹿の通るのを打留うちとめたが、たちまちそのあとから背丈せたけじょうにも余るかと思う老女の、髪赤く両眼鏡のごとくなる者が
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
打融うちとけられた磊落らいらくなお口つきで、「室町が火になったら、俺が真すぐけつけてやるぞ。屈強な学僧づれを頼んで、文庫も燃させることではないぞ」などと、おおせになったものでございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
が、紅葉の方ではとかくに疎隔して会えば打釈うちとけていても内心は敵意をはさんでいた。
金碗大輔かなまりだいすけ八房やつふさもろとも伏姫をも二つ玉で撃留うちとめたのはこの長物語の序開きをするセラエヴォの一発となってるが、日本に鉄砲が伝来したのが天文十二年であるは小学校の教科書にも載ってる。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それと知るや与兵衛は、腰に結んで居た細引で、射取うちとつた猿をしかと縛つて川岸の方へ引摺り下しました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
それから気を落つけて射取うちとつた大猿をく能く見ますと、大猿の懐には可愛い/\小い猿の赤ちやんがピツタリと頭を母猿の乳頸ちくびの所に押付けて四つの手で、しかと母の腹にシガミついて居るのでした。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
「いよ/\最後の最後の打止うちとめ、世界一のシャボン玉吹きハボンスの子供の姿。」
シャボン玉 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
正味六時間、これはどうもうそらしい。又右衛門が甚左衛門を斬ったのは物の十秒とかかっていない、それからすぐ桜井半兵衛にかかって、容易たやす打討うちとったのだから長くて四五十分の事である。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
何うもいぶかしいは粥河圖書、事に依ったら又己を欺いて多人数たにんずの同類で取巻いて、飛道具で撃取うちとろうとたくむかもしれんが、さある時は止むを得ず圖書を一刀のもとに斬って捨て
「津軽近江を討取ったのは、相馬大作じゃ。檜山横領の不義をたださんがため、相馬大作津軽公を討奪うちとったり」
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)