“射取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちと50.0%
いと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと知るや与兵衛は、腰に結んで居た細引で、射取うちとつた猿をしかと縛つて川岸の方へ引摺り下しました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
それから気を落つけて射取うちとつた大猿をく能く見ますと、大猿の懐には可愛い/\小い猿の赤ちやんがピツタリと頭を母猿の乳頸ちくびの所に押付けて四つの手で、しかと母の腹にシガミついて居るのでした。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
ところで、今度、隅田川両岸りょうがん人払ひとばらい、いや人よせをして、くだんの陣羽織、菊綴、葵紋服あおいもんぷく扮装いでたちで、拝見ものの博士を伴ひ、弓矢を日置流へぎりゅうばさんで静々しずしず練出ねりだした。飛びも、立ちもすれば射取いとられう。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)