“乳頸”の読み方と例文
読み方割合
ちくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳頸ちくびを柔かい舌で巻つけて、チュウチュウと、出もせぬ乳を、おいしそうに吸い始めた。そして、一方の手では、あいている方の乳房を、クネクネとひねくり廻しながら。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「嫌だつて云ふのに、オツパイなんか飲ませたら、おツ母さんの乳頸ちくびみ切つてやるぞ。」
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
それから気を落つけて射取うちとつた大猿をく能く見ますと、大猿の懐には可愛い/\小い猿の赤ちやんがピツタリと頭を母猿の乳頸ちくびの所に押付けて四つの手で、しかと母の腹にシガミついて居るのでした。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)