“乳児”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちのみご50.0%
ちのみ33.3%
あかご8.3%
ちご8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通の乳児ちのみごよりはずっと大きく小児こどもらしくなっておいでになって、このごろはもうからだを起き返らせるようにもされるのであった。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それがというと、坊やも乳児ちのみの時から父親おとっさんにゃあちっとも馴染なじまないで、少しものごころが着いて来ると、顔を見ちゃ泣出してね。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吠えるように雑兵はののしる。それはただ逃げたがっている焦躁しょうそうにすぎないが、獅子しし乳児あかごには敵の心をはかることなどできなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知らぬ間に荒れた板葺いたぶきのひまから月が洩れて、乳児ちごの顔にあたり、それを無気味に青ざめさせていた。
姨捨 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)