“乳人”の読み方と例文
読み方割合
めのと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよ/\城の運命が幾何いくばくもないことを悟って、八歳になる嫡男と六歳になる姫君とを、乳人めのとに預けてひそかに或る方面へ落してやった。
いうまでもなく、一ノ宮の乳人めのと有子ありこであり、有子の実家さと、大夫宗兼の許には、そのときもう、三人の幼な子が、あずけてあった。
彼は、内室からこの話を聞くと、すぐに、以前彼の乳人めのとを勤めていた、田中宇左衛門という老人を呼んで、こう言った。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)