“あかご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬰児42.2%
赤児30.6%
赤子16.2%
嬰兒3.5%
赤兒2.3%
孩児1.7%
孩子1.2%
乳児0.6%
嬰女0.6%
嬰子0.6%
生児0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、本当の嬰児のように、無垢ではない。伸子は女で、彼の妻であった。彼らの間では、夫婦関係も、自然さを失っていた。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しかしその言葉が終らない内に、もうそこへはさっきの女中が、ばたばた上草履を鳴らせながら、泣き立てる赤児きそやして来た。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その次に太郎兵衛が娘をよめに出す覚悟で、平野町の女房の里方から、赤子のうちにもらい受けた、長太郎という十二歳の男子がある。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お前が此間話した、嬰兒と嬰兒を取換へるといふのは、一應筋になりさうだが、實はさう容易く行く藝當ぢやない。
ぎにしい小波ちました——ガラ/\茶碗はチリン/\とに、女王樣金切聲牧童じました——して赤兒、グリフォンの其他不思議聲々
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「稽古に年齢はない。年齢は六十でも稽古は孩児じゃ」
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
お秀はこの足音を聞きながら眼をぱち/\さして怯えが薄らぐ下からは、今まで異性に対して孩子のように無心だった文吉に今や何かの色彩が点ぜられ出したのではないかと懸念されました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
吠えるように雑兵はる。それはただ逃げたがっている焦躁にすぎないが、獅子乳児には敵の心をることなどできなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
獅子乳児
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嬰女のお襁褓してある稲田の草庵の軒先からは、いつもうす紫に霞んでいる筑波の山が見えた。窓からは、加波山の連峰が見え、吾国山が、澄んだ日には、あきらかに手にとるように見える。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰一人ほとんど跫音を立てなかった処へ、屋根は熱し、天井は蒸して、吹込む風もないのに、かさかさと聞こえるので、九十九折の山路へ、一人、、熊笹を分けて、嬰子這出したほど
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
与助は、生児を抱いて寝ている嚊のことを思った。やっと歩きだした二人目の子供が、まだよく草履をはかないので裸足で冷えないように、小さい靴足袋を買ってやらねばならない。
砂糖泥棒 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)