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嬰兒
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あかご
ふりがな文庫
“
嬰兒
(
あかご
)” の例文
新字:
嬰児
教師
(
けうし
)
は
其
(
その
)
あとで、
嬰兒
(
あかご
)
が
夜泣
(
よなき
)
をして
堪
(
た
)
へられないといふことで
直
(
ぢき
)
に
餘所
(
よそ
)
へ
越
(
こ
)
した。
幾度
(
いくど
)
も
住人
(
すみて
)
が
變
(
かは
)
つて、
今度
(
こんど
)
のは
久
(
ひさ
)
しく
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
るさうである。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前が此間話した、
嬰兒
(
あかご
)
と嬰兒を取換へるといふのは、一應筋になりさうだが、實はさう容易く行く藝當ぢやない。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
腹立
(
はらだ
)
たし
氣
(
げ
)
な
顏
(
かほ
)
をしたものや、ベソを
掻
(
か
)
いたものや、
怖
(
こは
)
さうにおど/\したものなぞが、
前後
(
ぜんご
)
してぞろ/\と
舟
(
ふね
)
から
陸
(
をか
)
へ
上
(
あが
)
つた。
母
(
はゝ
)
に
抱
(
だ
)
かれた
嬰兒
(
あかご
)
の
泣
(
な
)
く
聲
(
こゑ
)
は、
殊
(
こと
)
に
哀
(
あは
)
れな
響
(
ひゞき
)
を
川風
(
かはかぜ
)
に
傳
(
つた
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
船
(
ふね
)
の
胴
(
どう
)
の
室
(
ま
)
に
嬰兒
(
あかご
)
が
一人
(
ひとり
)
、
黄色
(
きいろ
)
い
裏
(
うら
)
をつけた、
紅
(
くれなゐ
)
の
四
(
よ
)
ツ
身
(
み
)
を
着
(
き
)
たのが
辷
(
すべ
)
つて、
彼
(
か
)
の
婦人
(
をんな
)
の
招
(
まね
)
くにつれて、
船
(
ふね
)
ごと
引
(
ひ
)
きつけらるゝやうに、
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
をする/\と
斜
(
なゝ
)
めに
行
(
ゆ
)
く。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
女房
(
にようばう
)
は、
駭
(
おどろ
)
きかなしみ、
哀歎
(
あいたん
)
のあまり、
嬰兒
(
あかご
)
と
其
(
そ
)
の
腕
(
うで
)
ひとつ
抱
(
だ
)
きしめたまゝ、
水
(
みづ
)
に
投
(
とう
)
じたと
言
(
い
)
ふ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
材木町
(
ざいもくちやう
)
の
陶器屋
(
たうきや
)
の
婦
(
つま
)
、
嬰兒
(
あかご
)
を
懷
(
ふところ
)
に、
六歳
(
ろくさい
)
になる
女兒
(
をんなのこ
)
の
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて、
凄
(
すさまじ
)
い
群集
(
ぐんしふ
)
のなかを
逃
(
のが
)
れたが、
大川端
(
おほかはばた
)
へ
出
(
で
)
て、うれしやと
吻
(
ほつ
)
と
呼吸
(
いき
)
をついて、
心
(
こゝろ
)
づくと、
人
(
ひと
)
ごみに
揉立
(
もみた
)
てられたために
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
可
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
なことをお
言
(
い
)
ひなさいな。
此
(
これ
)
はね、
嬰兒
(
あかご
)
の
胞胎
(
えな
)
ですよ。」と
云
(
い
)
つた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
奧
(
おく
)
では
頻
(
しきり
)
に
嬰兒
(
あかご
)
の
泣聲
(
なきごゑ
)
がした。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
嬰
漢検準1級
部首:⼥
17画
兒
部首:⼉
8画
“嬰”で始まる語句
嬰児
嬰
嬰子
嬰孩
嬰鬼
嬰坊
嬰女
嬰守
嬰寧
嬰粟