“材木町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざいもくちょう60.0%
ざいもくちやう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おめきながら左膳は、こけ猿の箱包みをかかえ、チョビ安を従えて、この材木町ざいもくちょうの通りを駒形のほうへと、すがりつく黒影を白刃に払いつつ、行く。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
山男、西根山にしねやまにて紫紺のり、夕景ゆうけいいたりて、ひそかに御城下ごじょうか盛岡もりおか)へ立ちそうろううえ材木町ざいもくちょう生薬商人きぐすりしょうにん近江屋源八おうみやげんぱち一俵いっぴょう二十五もんにて売りそうろう
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
材木町ざいもくちやう陶器屋たうきやつま嬰兒あかごふところに、六歳ろくさいになる女兒をんなのこいて、すさまじ群集ぐんしふのなかをのがれたが、大川端おほかはばたて、うれしやとほつ呼吸いきをついて、こゝろづくと、ひとごみに揉立もみたてられたために
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かへしけりそれより長兵衞は大傳馬町おほでんまちやう家主いへぬし平右衞門方へいゑもんかたゆき先達さきだつ御話おはなし聟殿むこどの白子屋庄三郎方にてもらたきよしゆゑ御世話下おんせわくださるべし白子屋事は材木町ざいもくちやうにて千三百りやう地面ぢめん持居もちをり御屋敷方おやしきがたの出入澤山たくさんあり株敷かぶしきは三千兩ほどなり然れば五百りやうぐらゐ持參ぢさんありてもよろしかるべし殊更ことさら娘お熊は當年廿二歳にて容貌きりやうもよくうけたまはれば聟殿むこどの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)