嬰女あかご)” の例文
嬰女あかごのお襁褓むつしてある稲田の草庵の軒先からは、いつもうす紫に霞んでいる筑波の山が見えた。窓からは、加波山かばさんの連峰が見え、吾国山わがくにさんひだが、澄んだ日には、あきらかに手にとるように見える。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)