“ややこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬰児42.9%
孩児28.6%
嬰子14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも生れた子が可愛かわいくはないかそなたがそんなに強情を張るならててなしを育てる訳には行かぬって縁組みがいやだとあれば可哀かわいそうでも嬰児ややこはどこぞへくれてやるより仕方がないがと子を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
多分この事はお前の両親も知っていたろうと思われる証拠には……ソレ……その孩児ややこを埋めた土の上がわざっとたきぎ置場にしてあったじゃろう。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すわせていましたと申しますのでどんなあじがするといいましたら嬰子ややこのときのことはおぼえていないけれどもいま飲んでみるとふしぎな甘いあじがします
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
君枝にややこが出来てるいうこと、さっぱり知らんかったんや。堪忍してや。むごいお祖父やんや思わんといてや。そうと知ったら、君枝を自転車に乗せるんやなかったんや。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)