“ねんねえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬰児33.3%
赤児33.3%
児童11.1%
孩児11.1%
小児11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乱暴な小僧こぞの癖に、失礼な、末恐しい、見下げ果てた、何の生意気なことをいったって私がとこに今でもある、アノとうで編んだ茶台はどうだい、嬰児ねんねえってあるいて玩弄おもちゃにして
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なにしろこの通りの赤児ねんねえでございますから、いいえ、ごぜん赤児ねんねえではございますけれど、大丈夫ですよ。三つの年からわたくしが娘のようにして育てた小婢こどもでございますから、よろしいように。
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
真実ほんと児童ねんねえで仕方が有ません。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
大きくはなるけれど、まだ一向に孩児ねんねえで、垣の根方ねがたに大きな穴を掘って見たり、下駄を片足門外もんそとくわえ出したり、其様そんな悪戯いたずらばかりして喜んでいる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
然し、元はと言えば乃公おれあやまりさ。あれが来てから一年と経たない内に、もう乃公は飽いて了った。そのはずだろう——あれとは年も違い、考も違う。まるで小児ねんねえも同然だ。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)