“児童”のいろいろな読み方と例文
旧字:兒童
読み方割合
こども57.1%
がき9.5%
ぢどう9.5%
4.8%
こたち4.8%
じどう4.8%
ねんねえ4.8%
わらべ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全体大切な児童こども幾百人なんびゃくにんよせるのだもの、丈夫な上に丈夫に建るのが当然あたりまえだ。今日一つ原に会ってこの新聞を見せてやらなければならん
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
直に打つのるのと騒ぎまして其度にひや/\させまする、お蔭さまで一人前にはなつて居りましても未だ児童がきのやうな真一酷まいつこく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
たゞ街道がいだう郷村きやうぞん児童ぢどう年十五八九已上におよものおの/\柳の枝を取り皮を木刀ぼくたう彫成きざみなし、皮を以またほか刀上たうしやうまと用火ひにて焼黒やきくろめ皮をもつて黒白のもやうわかつ、名づけて荷花蘭蜜こばらみといふ。
あがり口の板敷のところに、いけない児童を空俵に入れたり、火のついた線香をもたせたりして、自分の傍には弓の折をひきよせておいて、がみがみ大声で呶鳴どなりちらしている。
空俵へ入れるのは、これから河へ流してしまうというのだ。他のおとなしい児童こたちがふるえながら詫すると、それをしおに俵から出してやる。
騎馬巡査きばじゅんさが町をねり歩いては、戸締とじまりをげんじゅうにするよう、家々によびかけた。小学校は午後三時には授業じゅぎょうをうち切って、児童じどう帰宅きたくさせた。
真実ほんと児童ねんねえで仕方が有ません。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
忍剣にんけんは、ほとんど児童わらべのように狂喜きょうきして、あおぐように手をふりながらおどりあがっている——と見るまに、それにもどってきた龍太郎は、どんと一同のなかへ梅雪ばいせつをほうりやって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)