嬰児ねんねえ)” の例文
旧字:嬰兒
「お前は嬰児ねんねえだからわかるまいね、知らない道理わけだから言って聞かせよう、あのね、若お師匠様にね、御亭主だんなさまが出来たの。」
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
乱暴な小僧こぞの癖に、失礼な、末恐しい、見下げ果てた、何の生意気なことをいったって私がとこに今でもある、アノとうで編んだ茶台はどうだい、嬰児ねんねえってあるいて玩弄おもちゃにして
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
晃 ああ、それで先刻さっきから……馬鹿、嬰児ねんねえだな。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)