“籐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とう94.3%
3.8%
たう1.0%
どう1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隅のとうの編み方はうまいものだ。これなら隅がいたむことはないだろう。実用が招いた美しさだ。革がなくなってかえってよくなったね。
台湾の民芸について (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
そこへつるのあるかごにあかすぐりの実を入れて手に持った女中が通り掛かったので、それにこの家は誰が住まっているのだと問うた。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
今日けふ牧野事務員に託してマルセイユ迄く仲間だけ甲板デツキ用のたうの寝椅子を買つて貰つたが、一個一円五十銭づつとはやすい事である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
三之丞はおのれの位置につくと、おもむろに右肌を脱ぎ三ところどうの弓をとって矢をつがえながら見やった。幸之進は大剣のさやを払って青眼、右足をすこし進めて構えている。呼吸五つあまり。
備前名弓伝 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)