“重籐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しげとう57.1%
しげどう42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十四本背に差したるは切斑きりふの矢、重籐しげとうの弓を小脇にかいこんで、乗る馬は連銭葦毛あしげあぶみをふんばって声をとどろかせた。
作り髭を付け、唐冠からかんむりかぶとを著け、金札緋威きんざねひおどしの鎧に朱塗の重籐しげとうの弓を握り、威儀堂々と馬に乗って洛中を打ち立った。
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「まっ先にきた小桜縅こざくらおどしのよろい着て葦毛あしげの馬に乗り、重籐しげどうゆみを持ってたかの切斑きりふを負い、くわがたのかぶとを馬の平首につけたのはあれは楠正行くすのきまさつらじゃ」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
近習の捧げる重籐しげどうの弓をむずと握って矢をつがえたが、二間余りつと進むと、キリキリキリと引き絞った。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)