“重宝”のいろいろな読み方と例文
旧字:重寶
読み方割合
ちょうほう88.7%
じゅうほう2.8%
ちようほう2.8%
ちやうほう1.4%
ちようはう1.4%
ぢゆうはう1.4%
ぢゆうほう1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だからさ、今年もすでに、心がけて、すでに十万貫に価する珍器重宝ちょうほうは、この北京ほっけいの古都を探って、ひそかに庫にあつめてあるわさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長「検めたが、一寸ちょっと気になるから今一応わしが検めると云うは、祝いは千年だが、お父さまのないのちは家の重宝じゅうほうで、此の品は私が守護する大事な宝物たからものだから、私も一応検めます」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「数多い御家来衆のなかで、井伊氏と本多氏と榊原氏とは実に天晴あつぱれの武勇で、この三人こそは御当家の重宝ちようほうかと存じまする。」
天下てんか重宝ちやうほうわしもつひこれかなんだ。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それを研究費を出して毎日試験管洗ひとは妙な男だと重宝ちようはうがられ、また軽蔑された。
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
れ此「ユングフロイリヒカイト」は人間界の清潔、温和、美妙を支配する唯一の重宝ぢゆうはうなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
「しかし当家の重宝ぢゆうほうといへば、あながちこの三人には限らぬ、少し見積つても先づ十人はあるぞ。」