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重籐
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しげどう
ふりがな文庫
“
重籐
(
しげどう
)” の例文
「まっ先にきた
小桜縅
(
こざくらおどし
)
のよろい着て
葦毛
(
あしげ
)
の馬に乗り、
重籐
(
しげどう
)
の
弓
(
ゆみ
)
を持ってたかの
切斑
(
きりふ
)
の
矢
(
や
)
を負い、くわ
形
(
がた
)
のかぶとを馬の平首につけたのはあれは
楠正行
(
くすのきまさつら
)
じゃ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
近習の捧げる
重籐
(
しげどう
)
の弓をむずと握って矢をつがえたが、二間余りつと進むと、キリキリキリと引き絞った。
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それはたくましい
重籐
(
しげどう
)
の弓を小わきに持った若い、そしてりんりんたる
武芸者
(
ぶげいしゃ
)
であるから。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
普通の倍もあろうという握り太の
重籐
(
しげどう
)
の弓、一尺ぢかい鋭い矢の板をつけた長大の矢。はるか頭上にトビが二羽ピーヒョロヒョロとまっている。矢をつがえて満々とひきしぼって放す。
曽我の暴れん坊
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
孫六は手早く
甲胄
(
かっちゅう
)
をつけ、二十四差したる
胡籙
(
えびら
)
を負い、
重籐
(
しげどう
)
の弓を小脇に抱き、門の上なる
櫓
(
やぐら
)
へのぼり、
中差
(
なかざ
)
しとって打ちつがえ、
狭間
(
はざま
)
の板八文字に押しひらき
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
“白石毛”とよぶ白馬にまたがり、赤地錦の
直垂
(
ひたたれ
)
に、
緋
(
ひ
)
おどしのよろいを着、兵庫グサリの
丸鞘
(
まるざや
)
の太刀をはき、
重籐
(
しげどう
)
の弓をお手に、
鵠
(
こう
)
の
羽
(
はね
)
の
征矢
(
そや
)
をえびらに負っておられたという。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
籐
漢検1級
部首:⽵
21画
“重”で始まる語句
重
重畳
重宝
重々
重量
重石
重荷
重箱
重立
重大