“重畳”のいろいろな読み方と例文
旧字:重疊
読み方割合
ちょうじょう93.2%
ちようでふ4.1%
じゅうじょう2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういうことのあったのは永禄元年のことであるが、この夜買った紅巾こうきんたたりで、土屋庄三郎の身の上には幾多の波瀾はらん重畳ちょうじょうした。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おのれ、長二ツ」と篠田は我と我が心を大喝だいかつ叱咜しつたして、かくとばかりまなこを開けり、重畳ちようでふたる灰色の雲破れて、武甲ぶかふの高根、雪に輝く
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
このへんから西方雲煙うんえんおもて夕陽せきようの残光を受けて立つ日本アルプスの重畳じゅうじょうは実に雄麗壮大の眺めであった。濃霧の中を冒して渋温泉へ下る。