赤児ねんねえ)” の例文
旧字:赤兒
どんなもので? ……オヤオヤ、なんだい泣いていらっしゃらあ! ははあ、お母様を持ち出したので、それで愁嘆しゅうたんなさるんですね。やり切れねえなあ。まるで赤児ねんねえだ。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なにしろこの通りの赤児ねんねえでございますから、いいえ、ごぜん赤児ねんねえではございますけれど、大丈夫ですよ。三つの年からわたくしが娘のようにして育てた小婢こどもでございますから、よろしいように。
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
おれのような子供がきは一人前だが、お前たちのような大人おとなはまだ赤児ねんねえだ。」