“えいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬰児90.3%
嬰兒5.6%
嬰子1.4%
永治1.4%
鋭次1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大和国神戸かんべしょう小柳生城こやぎゅうじょうあるじ、柳生美作守家厳みまさかのかみいえとし嫡男ちゃくなんとして生れ、産れ落ちた嬰児えいじの時から、体はあまり丈夫なほうでなかった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結婚生活の當初咲子は豫期通り圭一郎を嬰兒えいじのやうに愛しいたはつてくれた。それなら彼は滿ち足りた幸福に陶醉しただらうか。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
蓋を払って見ると、中に納めてあるのは、一尺二三寸の立像が一つ、恐ろしくすすまみれておりますが、慈眼を垂れて、しか嬰子えいじを抱いた様子は、見馴れた仏様の姿態ではありません。
そもそも永治えいじ元年の昔、なんの罪もないのに、父鳥羽院のめいによって、自分は帝位を三歳の体仁なりひとにゆずって退位したが、この心をみても自分が人欲ふかいとはいえまい。
め組のかしら鋭次えいじというは短気なは汝も知って居るであろうが、骨は黒鉄くろがね、性根玉ははばかりながら火の玉だと平常ふだん云うだけ、さてじっくり頼めばぐっと引き受け一寸退かぬ頼もしい男
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)