新介は、その年、十六歳であった。 大和国神戸ノ庄、小柳生城の主、柳生美作守家厳の嫡男として生れ、産れ落ちた嬰児の時から、体はあまり丈夫なほうでなかった。 母なる人が、青梅の実にあたって、月盈たぬうちに早産したせいだとか。——いわゆる月足らず …
著者 | 吉川英治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「講談倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年9月~1941(昭和16)年4月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1時間21分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2時間15分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
愛
蔑
難
過
蓋
退
騙
質
直
此方
祖父
種
縛
渇
焦
扮装
生
断
傍
書
下
逸
喫
真
異
称
老
眼
創
燈
頭
雄
頬
侍
面
好
兄弟
如何
直
扉
果
辺
平常
関
旋風
凝
能
新
青梅
抑
己
繕
忝
撓
池
麗
慥乎
誌
何人
伴
惨
招
慥
家
老
睨
益
篤
違
唐突
小山
拭
挙
扇形
稀代
要諦
退
寂
容
度
床
団欒
葬
捏
映
辱
秋
辛
虚飾
神戸
質
宗厳
帯
揚
断
敵
敗
立
嬰児
推移
題名が同じ作品