“宗厳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むねよし75.0%
むねとし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀忠は、幼い頃、相国寺の陣中で、父の家康のそばに坐って謁見した、石舟斎宗厳むねよしのすがたと、自分の幼時とを、思いかべていた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ四歳よっつか五つくらいな時分。故郷くに大和やまと柳生の庄の祖父君おじぎみ——門流の人々はそれを、大祖たいそといってあがめている——石舟斎宗厳むねよしから、杖をもって、あしらわれあしらわれ
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしは、女ではないっ。病人などでもないっ。——柳生家厳いえとしの嫡男、新介宗厳むねとしなのだ。はや首を打てっ。首を打て!」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊勢守は、まず宗厳むねとしが、どの程度に、身を捨ててかかっているか。それを木剣のさきから観るようなまなざしであった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)