“四歳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よっつ37.8%
よつ21.6%
よつつ16.2%
よッつ8.1%
しさい5.4%
よんさい5.4%
よとせ2.7%
よツつ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい此の小僧に心が引かされて、お兄様やお母様に不孝を致します、せめて此の與之助が四歳よっつ五歳いつゝに成ります迄何卒どうぞお待ち遊ばして
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
附いてる里親の愛に溺れ易いのを制するめに看護婦を迎へたりして其児そのこ家内中かないぢゆうが大騒ぎをして居る中へ、四歳よつになる三男のりんが又突然発𤍠した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この二人が運んで行くのに余る大阪行の人数である時には、がた馬車がよく雇はれて来ました。私はその時分満四歳よつつ位だつたと思ひます。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
まだその上に、無慙むざんなのは、四歳よッつになる男のがあったんですが、口癖に——おなかがすいた——おなかがすいた——と唱歌のようにうたうんです。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
保吉やすきち四歳しさいの時である。彼はつると云う女中と一しょに大溝の往来へ通りかかった。黒ぐろとたたえた大溝おおどぶの向うはのち両国りょうごく停車場ていしゃばになった、名高い御竹倉おたけぐら竹藪たけやぶである。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『……貴様は、どう見たか、あの青毛あお四歳よんさいを。どうだ、あの駿馬しゅんめは。すばらしいものだろうが』
長谷部はつせべ若雀わかさざきの天皇倉椅くらはし柴垣しばかきの宮にましまして、四歳よとせ天の下治らしめしき。(壬子の年十一月十三日崩りたまひき。)御陵は倉椅くらはしの岡の上にあり。
却説さて——その白井しらゐさんの四歳よツつをとこの、「おうちへかへらうよ、かへらうよ。」とつて、うらわかかあさんとともに、わたしたちのむねいたませたのも、そのかあさんのすゑいもうとの十一二にるのが
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)