“無慙”の読み方と例文
読み方割合
むざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真新しい紅白の鈴の緒で縛り上げられた中年者の男が、二た突き三突き、匕首あいくちで刺されて、見るも無慙むざんな死にようをしているのです。
外で揉み合っていた連中は一時に小屋の中へ雪崩なだれこんだ。お芳も逃げるに逃げられないで無慙むざん羞恥はじを大勢のうしろに隠していた。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほこりをかぶって、カサカサに枯死した姿を見るのは、子供心にも無慙むざんだった。その福寿草の野生の姿を俺は根室へ来て初めて見たのだ。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)