“柴垣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばがき91.7%
しばかき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
るもつもるも風情ふぜいかな、未開紅みかいこううめ姿すがたつぼみゆきはらはむと、おき炬燵ごたつより素足すあしにして、化粧けはひたる柴垣しばがきに、には下駄げたつまさばく。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
暗い竹叢たけむらに覆われた山家の柴垣しばがきに沿うている暗がりである。光秀の影は、十間ほど後に、釘付くぎづけになったように立ちすくんでいた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長谷部はつせべ若雀わかさざきの天皇倉椅くらはし柴垣しばかきの宮にましまして、四歳よとせ天の下治らしめしき。(壬子の年十一月十三日崩りたまひき。)御陵は倉椅くらはしの岡の上にあり。
いろと水齒別みづはわけの命、多治比たぢひ柴垣しばかきの宮にましまして、天の下治らしめしき。天皇、御身みみたけ九尺二寸半ここのさかまりふたきいつきだ。御齒の長さ一、廣さ二きだ。上下等しくととのひて、既に珠をけるが如くなりき。