“拂”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
はら74.0%
はらひ6.5%
ぱら5.2%
はた3.9%
1.3%
1.3%
1.3%
はたき1.3%
はろ1.3%
1.3%
ほつ1.3%
モトル1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけ御米およね言葉ことばいて、はじめて一窓庵いつさうあん空氣くうきかぜはらつたやう心持こゝろもちがした。ひとたびやまうちかへれば矢張やはもと宗助そうすけであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けれども米屋こめやはらひを、この三十日みそかにはうしたものだらうといふ、くるしい世帶話しよたいばなしは、いまかつ一度いちど彼等かれらくちにはのぼらなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
で何うかして忘れて了はうとする、追ツぱらはうとする。雖然駄目だ、幾ら踠いたからと謂つて、其の考はひるのやうに頭の底に粘付すいついて了つた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
澁紙の袋を引き出して塵をはたいて中をしらべると、畫は元の儘しめつぽく四折よつをりに疊んであつた。畫の外に、無いと思つた子規の手紙も幾通か出て來た。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
卯平うへい勘次かんじとのあひだ豫期よきしてごとひやゝがではあつたが、丁度ちやうど落付おちつかない藁屑わらくづあしいてはにはとり到頭たうとうつくるやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すなはちその大神の生大刀いくたち生弓矢いくゆみや一三またその天の沼琴ぬごと一四を取り持ちて、逃げ出でます時に、その天の沼琴樹にれて地動鳴なりとよみき。
彼等かれらえず勘次かんじとおつぎとにたいして冷笑れいせうあびけてゐるのであつたが、しかしそれをらぬ二人ふたりたゞ凝然ぢつとしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しまか、みつか、はたきけて——おちよ、いゝえう/\……矢張やつぱりこれは、はなしなかで、わに片足かたあし食切くひきられたと土人どじんか。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かるヽこヽろちたきものと、决心けつしん此處こヽりし今宵こよひめては妻戸つまどごしのおこゑきヽたく、とがめられんつみわすれて此處こヽしのそでにすがりてさとしなげヽば、これをはろ勇氣ゆうきいま
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
勘次かんじあかけたつち草鞋わらぢそこ段々だん/\かうとしたときくろげたやうなあるもの草鞋わらぢさきかゝつた。けて變色へんしよくした銅貨どうくわすここゞつたやうになつたのがあしれてぞろりとはなれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
身に付ゐたるが天神丸の巖石に打付うちつけられし機會はずみはるかの岩の上へ打上られしばし正氣しやうきも有ざりけるやゝときすぎて心付ほつと一いきつきゆめの覺し如くさるにても船は如何せしやとかすかにてら宵月よひづきの光りにすかし見ば廿人の者共は如何にせしや一人もかげだになし無漸むざん鯨魚くぢら餌食ゑじきと成しか其か中にてもわれひとりからくいのちたすかりしは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今聞甚モトル民願。反非予以文教民之本心矣。自茲以後、天下臣民照舊束髮、悉從其便。(23)
支那人弁髪の歴史 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)