“粘付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいつ33.3%
ねばりつ33.3%
はりつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で何うかして忘れて了はうとする、追ツぱらはうとする。雖然駄目だ、幾ら踠いたからと謂つて、其の考はひるのやうに頭の底に粘付すいついて了つた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
此うなるとお房の方でも剛情がうじやうで、恰で眼底めのそこ粘付ねばりついたやうになつて、何うかすると、莞爾につこりわらつて見せる。いや、ひつこいことだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
三畳の方は茶の間になツてゐて、此處には長火鉢ながひばちゑてあれば、小さなねずみいらずと安物やすもの茶棚ちやだなも並べてある。はしらには種々なお札がベタ/\粘付はりつけてあツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)