“安物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やすもの90.9%
やすもん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてなかなか商売は繁昌はんじょうして居る。かえってダージリンよりもあきない高は多い。従って上等の物は売れないけれども安物やすものは沢山売れる。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
びんそこになつた醤油しやうゆは一ばん醤油粕しやうゆかすつくんだ安物やすもので、しほからあぢした刺戟しげきするばかりでなく、苦味にがみさへくははつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と言うのは、つまり被害者の霊に対するささやかな供養の意味で、小さな安物やすもんの花環を操縦室キャッブの天井へ、七七日の間ブラ下げて疾走はしると言う訳なんです。二人は早速それを実行に移しました。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)