“やすもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廉物47.6%
安物47.6%
安価物4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見まわすと、窓の上、四方の板壁には、フランクリン、リンコルン、ビスマークだ、西郷南洲、そうした世界的英雄の廉物やすものの三色版がさも大業おおぎょうに掲げられてあった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
びんそこになつた醤油しやうゆは一ばん醤油粕しやうゆかすつくんだ安物やすもので、しほからあぢした刺戟しげきするばかりでなく、苦味にがみさへくははつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「乞食の小娘から貰ったなんて、いい加減のこと兄さん云ってるわ。どこかで買っていらっしゃったのね」私は笛が安価物やすもので無くて、値打のある品だと思いましたので、兄の話を信じませんでした。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)