“大業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおぎょう58.1%
おほげふ16.1%
たいぎょう12.9%
おおわざ6.5%
たいげふ6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帳場のぼんぼん時計が、前触まえぶれなべに物の焦げ附くような音をさせて、大業おおぎょうに打ち出した。留所とめどもなく打っている。十二時である。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
婆あさんはセルギウスの手を取つて、優しく微笑んで云つた。「でもそれはあんまり大業おほげふにお考へなさるのぢやありますまいか。」
(中略)故に百家の書読まざるべきものなく、さすれば人間一生の内になし得がたき大業たいぎょうに似たれども、其内しゅとする所の書をもっぱら読むを緊務とす。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
みごとなともえげの大業おおわざぽん。モンクスのからだは空中でぐるッと一回転すると、だーんとあおむけにたたきつけられた。かたい板の間だ。
柔道と拳闘の転がり試合 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
六五ことわらせ給ふは、もはら金の徳をかろしめ、富貴の大業たいげふなる事をしらざるを罪とし給ふなるが、かの六六紙魚しぎよがいふ所もゆゑなきにあらず。