“紙魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しみ83.3%
しぎよ11.1%
シミ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盛りあがった気味悪い肉が内部からのぞいていた。またある痕は、細長く深く切れ込み、古い本が紙魚しみに食いかれたあとのようになっている。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
六五ことわらせ給ふは、もはら金の徳をかろしめ、富貴の大業たいげふなる事をしらざるを罪とし給ふなるが、かの六六紙魚しぎよがいふ所もゆゑなきにあらず。
お互にせはしない世の中に生れ合せて、紙魚シミの住みかにおち/\と、見ぬ代の祖々オヤ/\と話し交しても居られなくなつた。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)