“蚕豆”の読み方と例文
旧字:蠶豆
読み方(ふりがな)割合
そらまめ100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○玉蜀黍は滋養分多きものなり。かつ蚕豆そらまめ豌豆えんどう等より消化良し。その上等は蛋白質壱割二分、脂肪四分五厘、含水炭素六割一分なり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
飛々に石を置いた向うは、四ツ目に組んだ竹垣で、垣に青薄あおすすき生添はえそって、葉の間から蚕豆そらまめの花が客を珍らしそうにのぞく。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さはいへ大麦の花が咲き、からしの花も実となる晩春の名残惜しさは、青くさい芥子のうてなや新しい蚕豆そらまめの香ひにいつしかとまたまぎれてゆく。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一六四八年ボノニア板、アルドロヴァンズスの『ムセウム・メタリクム』四巻五八章に、この石の記載あるが諸説一定せず、蚕豆そらまめ状とも三角形ともいう。
蚕豆そらまめの葉をすふと雨蛙の腹みたいにふくれるのが面白くて畑のをちぎつては叱られた。山茶花の花びらを舌にのせて息をひけば篳篥ひちりきににた音がする。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
家に近く蚕豆そらまめ豌豆えんどうなど一うね二うね植ゑたるが、その花を見れば心そぞろにうき立ちて楽しさいはん方なし。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
農家の垣には梨の花と八重桜、畠には豌豆えんどう蚕豆そらまめ麦笛むぎぶえを鳴らす音が時々聞こえて、つばめが街道を斜めにるように飛びちがった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
第十七 蚕豆そらまめ飯 も前と同じように若い蚕豆の皮をいて四合か五合位を一升のお米へ混ぜて塩味で炊きます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「お神さんは、わたしたちの分に、裸麦や蚕豆そらまめ豌豆えんどうや、なにやかやを入れたパンを作ってくれました」
蚕豆そらまめと麦秋の頃、舟舞台水にうかびて、老柳堀にしだれて、ひりへうと子らぞ吹きける、撥上げてとうとたたきぬ。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)