“そらまめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蚕豆86.5%
蠶豆13.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛々に石を置いた向うは、四ツ目に組んだ竹垣で、垣に青薄あおすすき生添はえそって、葉の間から蚕豆そらまめの花が客を珍らしそうにのぞく。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蚕豆そらまめの葉をすふと雨蛙の腹みたいにふくれるのが面白くて畑のをちぎつては叱られた。山茶花の花びらを舌にのせて息をひけば篳篥ひちりきににた音がする。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
ちょっと見ると、普通の農家とはあまり違っていない。蠶豆そらまめ莢豌豆さやえんどうの畑がまわりを取り巻いていて、夏は茄子なすび胡瓜きゅうりがそこら一面にできる。玉蜀黍とうもろこし広葉ひろばもガサガサと風になびく。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
蠶豆そらまめと葱と菜つぱと