“初声”のいろいろな読み方と例文
旧字:初聲
読み方(ふりがな)割合
うぶごえ40.0%
うぶごゑ30.0%
うぶこえ10.0%
はつごゑ10.0%
はつね10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし児供こどもたいでて初声うぶごえを挙げるのを聞くと、やれやれ自分は世界の男の何人だれもよう仕遂しとげない大手柄をした。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
女史が生れたのは東京府庁のあった麹町こうじまちの山下町に初声うぶごえをあげた。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
さてここに『青鞜』は初声うぶごえを上げた。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
せがれがモー学校を卒業しましたから安心だというが学校を卒業したのは社会に対する初声うぶごえげたので、まだう事も立つ事も出来ない人間を野放しに置かれてまるものでない。親の目から見れば社会に向って二度目のお産をするのだからいよいよ益々監督を厳重にしなければならん。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
奥ののうらめづらしき初声うぶごゑに血の気のぼりしおもまだ若き
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
清く勇ましき初声うぶごゑを揚ぐる
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
初声うぶごゑあがりて
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
鳴神なるかみおどろおどろしく、はためき渡りたるその刹那せつなに、初声うぶこえあがりて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
然り、俳諧の尤も熟したるもこの時代にて、戯曲の行はれしも、戯作の出でしも、実に此時代にして、而して此等これらの物皆な平民社界の心骨より出でたるものなることを知らば、余は寧ろ我邦の如き貴族的制度の国に於て、平民社界の初声はつごゑとしては彼等を厚遇するの至当なるを認むるなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
前になった庭の若木の梅が、まだ開かぬつぼみを並べていて、うぐいす初声はつねもととのわぬ背景を負ったこの人は、恋愛に関した戯れでも言わせたいような美しい男であったから、女房たちはいろいろな話をしかけるのであるが
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)