“羽子板”の読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はごいた100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その他羽子板はごいた押絵おしえ飴細工あめざいく、菊人形、活人形いきにんぎょう覗機関のぞきからくり声色使こわいろつかいの雑技あり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
羽子板はごいたの押絵が抜け出したようで余り目に立ち過ぎたので、鈍色にぶいろを女徳の看板とする教徒の間には顰蹙するものもあった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
羽子板はごいたなどが山と高く掲げられるのも見ものでありますが、酉町とりのまち熊手くまでなど、考えると不思議にも面白い装飾に達したものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ふるくよりもちつたへし錦繪にしきゑかず/\取出とりいだし、めらるゝをうれしく美登利みどりさんむかしの羽子板はごいたせよう
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
時子ときこさんは、二つ羽子板はごいたってきました。二人ふたりは、羽根はねをついていました。すると、近所きんじょ子供こどもたちがあつまってきて、
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
羽子板はごいた押絵おしゑのやうにまた一段と際立きはだつてうかび出す。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わたしいえへいって、羽子板はごいたってくるわ。」
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
江戸に正月せし人のはなしに、市中にて見上るばかり松竹をかざりたるもとに、うつくしよそほひたる娘たちいろどりたる羽子板はごいたを持てならび立て羽子をつくさま、いかにも大江戸の春なりとぞ。
江戸に正月せし人のはなしに、市中にて見上るばかり松竹をかざりたるもとに、うつくしよそほひたる娘たちいろどりたる羽子板はごいたを持てならび立て羽子をつくさま、いかにも大江戸の春なりとぞ。
私は押絵と云えば、羽子板はごいたの役者の似顔の細工しか見たことがなかったが、そして、羽子板の細工にも、随分ずいぶん精巧なものもあるのだけれど、この押絵は、そんなものとは、まるで比較にもならぬ程、巧緻こうちを極めていたのである。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)