“時子”の読み方と例文
読み方割合
ときこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往来おうらいでは、勇坊ゆうぼう時子ときこさんが、さむそうに懐手ふところでをしてあそんでいましたが、羽根はねちてくるとすぐに二人ふたりは、はしりました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もはや御察おさっしの通り私は八年ほど昔、君の姉さんである時子ときこと恋に陥ちていたのだ。私は二十五で、時子は二十だった。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
光三みつぞう光丸みつまる、という芸名で、若松検番から出ているが、おたがいの間では、時子ときこ良子よしこ、と、本名を呼びあった。光丸が養女になっている辻木惣八の「竹の家」に、光三も同居している。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)