“藁塚”の読み方と例文
読み方割合
わらづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はそれを見て心を決しかねて、なお後からついてゆくと、彼はしばらく行くと、馬をめておいて、道傍みちばたにあり合わした藁塚わらづかから藁を抜き取って来て、それを箱の中に敷いて
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
……あんなに笑ったのを見た事が無いと、同席の藁塚わらづか産業課長が云っておったがね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
つるぎいけのほうに出て、それから藁塚わらづかのあちこちにうずたかく積まれている苅田のなかを、香具山かぐやま耳成山みみなしやまをたえず目にしながら歩いているうちに、いつか飛鳥川のまえに出てしまいました。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)